歌に教わる英文法

洋楽を通して英文法を理解しましょう

2-2.sing(シング)カーペンターズ(文法編)‐使役動詞「LET」

 Sing, sing   a   song    sing       out    loud

(自動詞)*2(冠詞)(名詞)(自動詞)(副詞)(副詞)

歌いましょう 歌を 歌いましょう大きな声で

 Sing        out    strong

(自動詞)(副詞)(副詞)

(直訳)声に出して歌いましょう 強く

(意訳)歌いましょう 力強く

 Sing     of    good     things   not      bad

(自動詞)(前置詞)(形容詞)(名詞)(副詞)(形容詞)

(直訳)歌いましょう 良いことを 悪いことではなく

(直訳)歌いましょう 明るい気持ちで

     Sing    of    happy         not           sad

(自動詞)(前置詞)(形容詞)(副詞)(形容詞)

(直訳)幸せの歌を寂しいことではなく

(意訳)辛いことではなく 楽しいことを考えて

Sing, sing  a    song  make   it     simple  to  last    your   whole life long

(自動詞)*2(冠詞)  (名詞) (使役動詞)  (代名詞) (形容詞) (前置詞) (動詞) (代名詞) (形容詞) (名詞) (形容詞)

(直訳)歌いましょう 歌を 簡単にしよう君の長い人生を続けるために

(意訳)歌いましょう 歌を 難しく考えずに前向きに

Don’t  worry  that     it’s not         good  enough for   anyone  else to  hear

(助動詞) (動詞) (接続詞) (代名詞+be動詞) (形容詞) (副詞) (前置詞) (代名詞) (副詞)(前置詞)(動詞)

(直訳)心配しないでほかの誰かに声が届いていなくても

(意訳)気にしないで 難しく考えずに

Just   sing,   sing   a   song

(副詞)(自動詞)(自動詞)(冠詞)(名詞)

(直訳)ただ歌いましょう 歌を

(意訳)歌うだけでいいんだよ

La,la,la,la,la,la

Sing,   sing   a     song   let    the     world    sing      along

(自動詞) (自動詞)(冠詞) (名詞)(他動詞) (冠詞)(名詞)(自動詞)(副詞)

(直訳)歌いましょう 歌を 世界が一緒に歌わせてあげよう。

(意訳)歌いましょう 歌を 世界が一緒に歌うよ。

Sing   of   love  there could  be

(名詞)(前置詞)(名詞)(副詞)(助動詞)(be動詞)

(直訳)愛の歌を。そこは望む愛がある。

(意訳)愛を歌いましょう。愛はっとそこにあるよ。

 Sing      for      you    and     for     me

(名詞)(前置詞)(名詞)(接続詞)(前置詞)(代名詞)

(直訳)あなたと私のための愛を歌いましょう

(意訳)あなたと私のために歌いましょう

Sing, sing   a   song  make  it      simple  to  last  your   whole   life   long

(自動詞)*2(冠詞((名詞) (使役動詞)(代名詞) (形容詞) (前置詞) (動詞) (代名詞) (形容詞) (名詞) (形容詞)

(直訳)歌いましょう 歌を 難しく考えずに 人生がずっとうまくゆくように

(意訳)歌いましょう 生き抜いてゆくために

Don’t   worry that     it’s not        good  enough for  anyone  else   to   hear

(助動詞) (動詞) (接続詞) (代名詞+be動詞) (形容詞) (副詞) (前置詞) (代名詞) (副詞)(前置詞)(動詞)

(直訳)気にしないで 誰かに声が届いていなくても

(意訳)気に病むことなんて何も無いのさ

   Just       sing,       sing        a      song

副詞)(自動詞)(自動詞)(冠詞)(名詞)

(直訳)ただ歌いましょう 歌を

(意訳)歌うだけでいいのさ

【dictions】言い回し

out:(形容詞)(副詞)外へ

(前置詞)~の外に

(他動詞)~を出す

(自動詞)出る

sing out (力を込めて)歌いましょうというニュアンスです

loud (形容詞)(副詞) 音が高い、大きい、大きく

strong (形容詞)(副詞) 強い、強く、丈夫な

make it simple  (直訳)それを簡単にさせよう

          (意訳)難しく考えずに

 make の使い方 GENIUSⅣ(英和辞典) より

  • 作る、製作(製造)する 
  • 引き起こす
  • (人・もの・何かが)(人などに)強制的に~させる 

この歌詞の中での使われ方です。

     V(make)O (it) C (simple)  第5文型です。 

     O=C(it is simple)という文章が成立します。

     「to last your whole life long」 は修飾語句(M)となります。

last :(自動詞)続く、継続する

your whole life long (直訳)あなたの全部の人生が長く

(意訳)一生ずっと

let(V) the world (O) sing (do) along

(直訳)世界を一緒に歌わせてあげる

(意訳)世界が一緒に歌うよ    

let : (他動詞) SVO do(動詞の原形)の語順で 

              (人が)(人に)~させてあげる  または

            ~することを許す(allow) と和訳できます。

(無理やり)強制する場合は、「let」ではなく「make」を使います。

Let’s は let us の略語です。

could (助動詞) can の過去形ですが可能性を表しています。

                              「できた」とは訳しません。

         canとcould は非常に広い使い方があり、

                                それぞれの違いは今後触れます。

         この楽曲では、可能性を示す「かもしれない」と和訳しました。

 

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英文法一つだけ学びましょう(ワンポイントgrammer) 第2回 「使役動詞 let」

「シング」の楽曲に登場する 「let」は英文法の理解を含めるには重要な動詞です。英語の授業では「使役動詞」として学ぶはずですが、「使役動詞」とは、(誰か)が(誰かまたは何か)に行動を促す動詞です。使役動詞には「let」「make」「have」「get」があります。

1.l et. 主語(人)- let -目的語(人) 動詞(原形) の語順で

               (望み通りに)~させてあげると和訳することができます。

          Let us の短縮形が Let's です。

2.make.(人)-動詞(原形) の語順で

         「(人)に~(強制的に)させる」と和訳されます。

この動詞は広い意味で重宝する動詞ですが、「使役動詞」としての顔については、次回に紹介する楽曲で改めて取り上げます。

3.have.

4.get.

これらの2つの動詞にも「使役動詞」としての顔を持っています。

改めて別の楽曲とともに案内します。

英文法の理解を深めるためには「語順」はとても重要です。「語順」に誤りがあると

英文自体が俗にいう 「broken」になってしまい、話し手の意図が伝わらないどころか、相手に誤解を与える恐れがあります。英文法を正しく理解することで、「正しい語順」で「意思が伝わる文章」になります。

 

次回の3曲目には「ユー・レイズ・ミー・アップ」を取り上げます。