歌に教わる英文法

洋楽を通して英文法を理解しましょう

37.when will you see again - 動詞「see」見る/見える

     When    will      I    see      you        again?

(疑問副詞)(助動詞)(主語)(他動詞)(目的語)(副詞)

(直訳)私はまた君に逢えるのだろうか

(意訳)僕はまた君に逢えるのかな

      When         will            we           share    precious        moments?

(疑問副詞)(助動詞)(主語) (動詞)(形容詞)  (名詞)

(直訳)いつ私たちは大切な瞬間を分け合えるのだろうか

(意訳)いつ僕らは一緒に過ごすことができるのかな

    Will           I   have            to           wait    forever?

(助動詞)(主語)(疑似助動詞)(前置詞)(動詞)(副詞)

(直訳)私は永遠に待たなければいけないのだろうか

(意訳)僕は待ち続けなければうけないのかな

     Will        I         have  to            suffer?

(助動詞)(主語)(疑似助動詞)(自動詞)

(直訳)私は被らなければいけないのだろうか。

(意訳)僕は苦しまなければいけないのかな

  And           cry            the        whole        night     through

(接続詞)(自動詞)(冠詞)(形容詞)(名詞)(前置詞)

(直訳)そして、一晩中泣いていなければならないのか

(意訳)泣き明かす夜に。

      When         will           I        see       you          again?

(疑問副詞)(助動詞)(主語)(他動詞)(目的語)(副詞)

(直訳)私は再び君に逢えるのだろうか

(意訳)次はいつ会えるの?

       When          will            our           heart      beat       together?

(疑問副詞)(助動詞)(代名詞)(名詞)(自動詞)(副詞)

(直訳)私たちの心は一緒に鼓動するのだろうか

(意訳)僕らは心を合わせることができるのかな

      Are      we             in            love        or           just  friends

(be動詞)(主語)(前置詞)(名詞)(接続詞)(形容詞)(名詞)

(直訳)私たちは恋人?それともただの友達ですか?

(意訳)僕らは愛するもの同士?それともただの友達?

      Is               this          my         beginning?

(be動詞)(代名詞)(代名詞)(動名詞

(直訳)これは私の始まり?それとも終わり?

(意訳)これは始まり、それともおしまい?

      Or                is        this           the        end?

(接続詞)(be動詞)(代名詞)(冠詞)(名詞)

When               will          I          see        you    again?

(疑問副詞)(助動詞)(代名詞)(動詞)(代名詞)(副詞)

(直訳)私はまた君に逢えるのだろうか

(意訳)また会えるかい?

       When           will             I          see    you          again,      love?

(疑問副詞)(助動詞)(代名詞)(動詞)(代名詞)(副詞),(名詞)

(直訳)私はまた逢うことができますか?愛しい君に

(意訳)また君に逢うことができるかい?

       Are           we               in         love           or          just  friends.

(be動詞)(代名詞)(前置詞)(名詞)(接続詞)(副詞)(名詞)

(直訳)私たちは恋人?それともただの友達ですか?

(意訳)僕らは愛するもの同士?それともただの友達?

       Is      this           my         beginning?

(be動詞)(代名詞)(代名詞)(動名詞

(直訳)これは私の始まり?それとも終わり?

(意訳)僕らははじまったの、それとも終わったの?

       Or       is            this             the        end?

(接続詞)(be動詞)(代名詞)(冠詞)(名詞)

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この楽曲で登場する、動詞「see」のニュアンスを学ぶことができます。

「see」は中学生が早い段階で教わる動詞ですが、「見る」だけでなく、かなり広いニュアンスが含まれる動詞です。「見る」を表す英単語は他にも数多く存在します。この楽曲中の「see」「meet」と同様に「(誰かに)会う」、また「visit」と同様に「訪問する」その他にも「(異性と)付き合う」、さらに「understand」と同じく「理解する」意味を表す場合もあります。英語のネイティブは「I understand」と表現せずに「I see」とか「I got it」と表現することが多いようです。

ところで、「見る」と和訳される英単語は、「see」の他には「look」「watchがあります。

  • See 見るというより、「見える」「視界に入る」というニュアンスです。
  • Look 見る対象に「視線を向ける」という意味で、「look at me」は「こっちを向いて」という意味がピッタリです。
  • Watch 見る対象を「意識的に見る」ニュアンスです。

 

 英単語にはそれぞれに異なるニュアンスがあり、「凝視する(じっと見つめる)」場合には「gaze」「behold(命令、指示文などで使われる場合が多い)」「stare」、さらに

「調べる/確かめる」場合には「check」などが状況に応じて使われます。動詞には状況によって最適な使われ方があります。動詞に限らず英文を和訳する場合には日本語のセンスも必要です。

 また、今回からは個別の単語の品詞を下段に追記してみました。

36.can't give you anything but love - 第4文型の語順

If I had money I’d go wild buy you furs dress you make a queen

(直訳)僕にお金があったら、積極的になって君に毛皮のドレスを買って、君を女王様にしてあげる。

(意訳)お金があったら、君に毛皮のドレスを贈って君に女王様の気分にさせてあげるのに。

And in a chauffeured limousine we’d look so fine.

(直訳)お抱え運転手のリムジンで僕らは素敵に見えるだろうに。

(意訳)リムジンに乗って、僕らはセレブに見えるはずさ。

But I’m an ordinary guy and my pockets are empty

(直訳)でも僕は普通の男で僕のポケットは空です。

(意訳)なのに僕はごく普通の男でお金も無いんだ。

Just an ordinary guy but I’m yours till I die

(直訳)ただのごく普通の男だけれども僕は死ぬまで君のものです。

(意訳)ごく当たり前の男でも僕は一生、君を愛し続けるよ。

I can’t give you anything but my love, but my love

(直訳)僕は何もあげられない。僕の愛以外は、愛以外は

(意訳)僕には何もできない。愛する以外は。(だから)愛することしかできない

I can’t give you anything but my love, but my love

(直訳)僕は何もあげられない。僕の愛以外は、愛以外は

(意訳)僕ができることは愛することだけ、ただそれだけ。

I cannot promise you the world

(直訳)僕はけっして君に世界をあげることはできない。

(意訳)世界をあげることなんかできっこない。

Can’t afford any fancy things

(直訳)好みのものを買う余裕はない。

(意訳)びっくりするようなものは買えないし

I cannot buy you diamond rings no string of pearls

(直訳)僕には真珠がつながったダイアモンドリングを買ってあげることはできない

(意訳)高価なアクセサリーは買ってあげられないんだ。

But my devotion I will give all my life just to you girl

(直訳)でも、僕の献身で君をいう女性のためだけにすべての僕の人生を捧げるつもりさ。

(意訳)でも、君のためにだけに僕の人生を捧げたい。

My devotion I will give for as long as I live

(直訳)僕の献身で僕は生きる長さを君に捧げるつもりさ

(意訳)生ある限り君のためだけに生きてゆくよ。

I can’t give you anything but my love, but my love

(直訳)僕は何もあげられない。僕の愛以外は、愛以外は

(意訳)僕は全力で君だけを愛してゆく

I can’t give you anything but my love, but my love

(直訳)僕には何もあげられない。愛以外には。愛だけしか。

(意訳)僕にあげられるものは愛だけ。僕の気持ちだけ。

 

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この楽曲は1975年にUK(イギリス)のチャートで1位を記録し、日本でも初期のディスコミュージックとしてヒットし、CMで放送されたこともありました。蛇足ですが、筆者が初めてレコードショップで購入したレコードでした。個人的な志向は無視してこの楽曲はSVOOの語順を学ぶ良い教材です。

  • 他動詞BUY

 I’d(I would)buy you furs dress  は「私は君に毛皮のドレスを買ってあげる(つもり)」と和訳されます。

文法的には「I(主語)would buy(動詞)you(目的語1)furs dress(目的語2)の語順です。(第4文型)

【主語】は【動詞(~する)】【目的語1(人)】に【目的語2(モノ)】をの語順です。

この英文を第3文型(SVO)に変換すると I’d buy fur dress for you. となります。

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 I cannot buy you diamond rings no string of pearls. は「私は真珠をあしらったダイアモンドの指輪を買ってあげられない。」と和訳されます。

文法的には「「I(主語)cannot buy(動詞)you(目的語1)diamond rings(目的語2)の語順です。これも第4文型です。【主語】は【動詞(~する)】【目的語1(人)】に【目的語2(モノ)】をの語順です。

この動詞を第3文型(SVO)に変換すると I cannot buy diamond rings for you. となります。

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  • 他動詞GIVE

 I can’t give you anything  を和訳すると「僕は君に何もあげられない」となります。

文法的には「I(主語)can’t give(動詞)you(目的語1)anything(目的語2)」の語順です。(第4文型)

(BUY)と同様の語順です。

【主語】は【動詞(~する)】【目的語1(人)】に【目的語2(モノ)】をの語順です。

この動詞を第3文型に変換すると I can’t give anything to you. となります。

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  • 他動詞PROMISE

 I cannot promise you the world の和訳は「私は君に世界を約束することは(決して)できない。となります。文法的には、「I(主語)cannot promise(動詞)you(目的語1)the world(目的語2)の語順です。

文法的には「I(主語)cannot promise(動詞)you(目的語1)the world. 目的語2)」の語順です。

これも(BUY/GIVE)と同じ語順の第4文型です。

【主語】は【動詞(~する)】【目的語1(人)】に【目的語2(モノ)】の語順です。

この動詞を第3文型に変換すると I cannot promise the world to you. となります。

 補足しますが、「can’t」よりも「cannot」の方が意図が協調されて伝わります。

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ここで論じたいことは、英語は「動詞によって文型が制約される」ということです。英和辞典では個別の動詞が会話において使うことができる語順(文型)が記載されています。

英文法で学習者を困惑させることは、すべての動詞の語順が画一化されていないことで、動詞による語順を理解する必要があります。個人的な見解ですが、日本人は英語のネイティブでも知らない単語の意味を理解することができるのに、語順を習得することができずに英文が通じない例が多いと感じています。

今回取り上げました<can’t give you anything but love >の歌詞は英文法の第4文型の語順を教えてくれます。

すべての動詞には使われる文型が決まっています。例えば「keep」は第4文型の英文を構成することが可能ですが、状態が残ると和訳される「remain」は「SV(C)」の英文を構成することができますが「SVO」「SVOO/SVOC」の文章に使用することはできません。また、SVOCの英文は、前置詞「to/for」を使って第3文型の英文にすることも可能になる場合があります。

GIVE / BRING / SEND / SHOW / TAKE / TEACH / TELL / BUY / GET / MAKE / SING / ASK

などは会話での使用頻度が高く、語順(文型)や前置詞共々理解したい動詞です。

動詞の語順(文型)を学ぶことは文法の能力を向上させる近道です。動詞はそれぞれ個別の語順が決まっています。今回は動詞「buy」「give」「promise」を取り上げましたが、そのほかの動詞についても紹介してゆきます。

 

(3)but

接続詞として「しかし」「だが」「ところが」などと和訳されることが多い単語ですが、今回取り上げた楽曲での「but」は前置詞です。「~以外は」「~を除いて」と和訳されます。(exceptと同意)

can’t give you anything but~ という英文は「~しかあげられない」と和訳されます。

「not give anything but N」の英文の和訳は「Nしかあげられない」つまり「give only N」と同じ意味です。

前置詞は、使われ方によって実に広いバリエーションの和訳がなされるので今回のように楽曲での使われ方は英文法を学ぶ上で参考になります。

35.don't stop believin’- olivia newton john

You think the world should see things your way

(直訳)君は世界が君の考える通りになると思っている。

(意訳)世の中が君の思い通りになると思っているのかな。

Love, I know you

(直訳)恋人よ、僕は君を知っている。

(意訳)でも、僕にはわかっているんだ。

You think good fortune’s here to stay

(直訳)君は望ましい未来はここにあると思っているようだ

(意訳)明るい望む未来が来ると思っているのだろう。

Love, I know you shined in everything you tried before

(直訳)恋人よ、僕は君がすべてにおいてかつて輝いていたことを知っている。

(意訳)君はキラキラと輝いていたことだって知っているよ。

Your smile can open any door

(直訳)君の微笑はあらゆるドアを開くことができる。

(意訳)微笑んでいればどんな困難なことでも切り開いてゆくことができるはずさ。

But on those days when nobody wants to know you

(直訳)でも、誰も君を知ろうとしない日もある。

(意訳)でも誰だってわかってもらえないことがあるよね。

And all your smiles keep falling on stoney ground

(直訳)そして、君の微笑は石ころだらけの地面に落ちている。

(意訳)そんな時には君の笑顔も響かないよね。

Don’t stop believin’, don’t stop believin’

(直訳)信じることをやめないで。信じることをやめないで。

(意訳)(でも)諦めないで。信じることをやめないで。

Don’t stop believin’, you’ll get by

(直訳)信じることをやめないで。君はやってゆける。

(意訳)くじけないで。君はきっとやってゆけるから。

Bad days, bad days will hurry by.

(直訳)悪い日々、悪い日々はきっと足早に通り過ぎる。

(意訳)明日はきっと良いことがあるさ。

You never chase your dreams, they find you

(直訳)君は君の夢を追いかけないで。夢が君を見つけてくれる。

(意訳)夢は追い求めなくても向こうからやってくるのさ。

Love, I know you

(直訳)恋人よ、僕は君ことを知っている。

(意訳)君の考えていることはわかっているさ

If you need love, it find you too

(直訳)君が愛を必要とするなら、それが君のことも見つけてくれる。

(意訳)君が僕を思い出してくれれば想いはきっと届くよ。

Love, although you sail alone and free

(直訳)恋しい人よ、君が一人で旅立って行ってしまっても

(意訳)例え君が一人で旅立つことになっても

I’ll follow in your wake

(直訳)僕は君の航跡を追いかける

(意訳)僕は君を一人にはしないよ

And pray one day my heart you’ll take

(直訳)そして、君が僕の心を受け取る日が来ることを祈る

(意訳)だから、僕の気持ちを受け入れて

But on those days when nobody wants to know you

(直訳)でも、誰も君を知ろうとしない日々

(意訳)君を理解してくれる人がいなくても

And all your smiles keep falling on stoney ground

(直訳)そして、君の微笑は石ころだらけの地面に落ちている。

(意訳)そして君のが微笑みかけても誰も振り向かないような日でも

Don’t stop believin’, don’t stop believin’

(直訳)信じるとを止めないで、信じることを止めないで

(意訳)諦めないで、くじけないで。

Don’t stop believin’,  you’ll get by

(直訳)信じるとを止めないで、君はきっとすり抜けてける。

(意訳)諦めたら駄目、君はきっと乗り越えてゆけるから。

Bad days, bad days will hurry by.

Days when nobody wants to know you

(直訳)誰もが君を知ろうと望まない日々

(意訳)誰もが君の想いをわかってくれなくとも

And all your smiles keep falling on stoney ground

(直訳)そして君の微笑みが石ころだらけの土の上に落ちていても

(意訳)君の微笑みに応える人が誰もいなくても

 

 以前に「wish」と「hope」を取り上げました。「I hope」と「I wish」にも文法やニュアンスに違いがあることは前回に述べましたが、動詞は後に続く品詞を制約します。

「don’t stop believin」では「stop」を取り上げました。

「雨が止む」を英訳すると 「It stops raining.」となります。 It stops to rain. という英文は誤りです。「stop to do」は「(do)するために(人・ものが)止まる」という意味です。

 このように、動詞は後続の単語の品詞を制約します。この楽曲の中でも「don’t stop believing」と歌っている通りです。今回は不定詞の名詞用法と動名詞の違いを述べます。

 一般的に動詞の後には①不定詞が続く場合 ②動名詞が続く場合があります。

 ~することを止めると表現する場合は「stop」は②に該当します。日本語の感覚の英作文は相手に通じない恐れがあるので注意が必要です。

 「stop」以外にも不定詞を続けられない動詞は他にも

「mind/enjoy/finish/avoid/escape/give up/deny/practice」

などがあります。これらの動詞には動詞の後に不定詞の名詞用法を続けることができません。動名詞が続きます。

 また、動詞に不定詞が続く場合と不定詞が続く場合で日本語のニュアンスが異なる場合あり以下に例示します。

  • stop -ing が続く場合         動きが止まる/やめる

         to 不定詞が続く場合   ~するために止まる

  • try    -ing が続く場合      やってみる(動作が可能)

         to 不定詞が続く場合   やってみたができない

  • forget  -ing が続く場合      していたことを忘れる

         to 不定詞が続く場合  しなければいけないことを忘れる

  • remember  -ing が続く場合   していたことを覚えている

         to 不定詞が続く場合  しなければいけない(するべきこと)を覚えている

英和辞典は後に続けられる単語(品詞)や節が記載されています。文法を理解していないと相手に意図が伝わらないどころか、誤解されるリスクがあります。

今回は、動名詞が続く動詞を取り上げました。今後も洋楽の歌詞に合わせて英文法の理解を進めることができる楽曲を紹介してゆきます。動詞を理解することが英文法を理解するためには必要です。

 

 

 

34.Do they know it Christmas. - BAND AID

It’s Christmas time, there’s no need to be afraid

(直訳)クリスマスだ。恐れる必要は存在しない。

(意訳)クリスマスのときだ。心配することは何もない。

At Christmas time, we let in light and we banish shade

(直訳)クリスマスの時には、私たちはライトに光を入れて私たちは影を消します。

(意訳)クリスマスには、灯した明かりが影を追い払ってくれる。

And in our world of plenty we can spread a smile of joy

(直訳)そして多くのものがある我々の世界では喜びの微笑みを拡げることができる

(意訳)だから満ち足りた僕らの世界ではみんなが健やかに過ごすことができる

Throw you arms around the world at Christmas time

(直訳)君の手を差し伸べよう。クリスマスの時に

(意訳)クリスマスにこそ手を差し伸べよう

But say a prayer, pray for the other ones at Christmas time

(直訳)しかし、祈りを言おう他者のための祈りをクリスマスのときに

(意訳)そしてクリスマスのときにこそ祈りを捧げよう。

It’s hard but when you’re having fun

(直訳)難しいことだが楽しんでいる時に

(意訳)楽しんでいて考えることは難しいけれども

There’s a world out side your window

(直訳)君の窓の外側には(別の)世界がある。

(意訳)窓の外には異なる世界だってある

And it’s a world of dread and fear where the only water flowing is the bitter sting of tears

(直訳)そこは苦く刺々しい涙だけが流れてゆく恐ろしく恐怖の世界

(意訳)そこは、苦悩の涙だけが流れてゆく恐怖の恐ろしい世界

And the Christmas bells that ring there are the clanging chimes of doom

(直訳)そしてクリスマスの鐘がなる。鐘の音は破滅を呼ぶ大きな響き

(意訳)響き渡る鐘の音は破滅を呼んでいる。

Well tonight thank God it’s them instead of you

(直訳)そうだ。今夜神に感謝しなさい。それは君たちの代わりである。

(意訳)だから神に感謝しよう。(そのような境遇にある)彼らに代わって。

And there won’t be snow in Africa. This Christmas time

(直訳)そしてアフリカには決して雪は降らない。このクリスマスの時にも

(意訳)クリスマスにも決して雪が降らないアフリカ

The greatest gift they’ll get this year is life

(直訳)彼らが今年に受け取る最も大きな贈りものは命

(意訳)彼らにとって一番の贈りものは生きてゆけること

Where nothing ever grows no rain nor rivers flow

(直訳)かつて何も育たず雨も降らない所に河が流れる

(意訳)草木が育たず雨も降らないそんなところに河が流れてゆく

Do they know it’s Christmas time at all?

(直訳)彼らは一体クリスマスを知っているのか?

(意訳)そんな彼らは今がクリスマスだとわかっているのだろうか?

Here’s to you, raise a glass for everyone

(直訳)君たち一人ひとりのためにグラスをかかげよう

(意訳)君たちみんなのために乾杯しよう

Here’s to them, underneath that burning sun

(直訳)さあ、彼らのために。灼熱の太陽の下

(意訳)さあ、灼熱の太陽の下で生きている彼らのために

Do they know it’s Christmas time at all?

(直訳)彼らは一体全体クリスマスを知っているのか?

(意訳)彼らは今がクリスマスだと理解しているのだろうか?

Feed the world. Feed the world

(直訳)世界に食料を 食料を贈ろう

(意訳)(そんな)世界に食料を。飢餓から救おう

Feed the world. Let them know it’s Christmas time again

(直訳)世界に食料を。彼らに再びクリスマスを知らしめよう

(意訳)(そんな)彼らに食料を。彼らにまたクリスマスがやって来ることを教えてあげよう。

 

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 1980年代前半には、アフリカの飢餓に手を差し伸べるチャリティーソングの先駆けになった楽曲で、バンドエイドの結成に触発されてUSAフォーアフリカが結成されます。

 さて、この楽曲では「in」と「at」の相違点について論じてみます。どちらも「~に/~で」と和訳されますが広い場所(空間の広がりがある)には「in」狭い点(地点など)を表現する場合には「at」が用いられると教わると思いますが、「ジーニアス英和辞典」では心理的にどう見るかによって「in」と「at」が選択されると記載があります。つまり、話し手の感覚によって前置詞は変わる場合が考えられます。「I live in Tokyo」と言っても「I live at Tokyo」と言っても通じるかも知れません。

 つまり、前置詞の和訳に「~に」とか「~で」といった単一の和訳で記憶してはいけません。前置詞は日本語の助詞とは似て非なるものです。「at」はジーニアス英和辞典では ①地点・場所 ②起点 ③所属 ④存在・従事 ⑤時間・年齢 ⑥順序・回数 ⑦方向・目標 など13項目の記載があります。つまり「~から」「~の」などと和訳される場合があり得ます。「in」や「on」「to」「from」「with」などすべての前置詞には使われる文脈によって与えられる日本語が変わることを覚えておく必要があります。英単語には単一の日本語で和訳することができない場合が多く、動詞によって意味や使われ方が変わります。英文和訳には日本語の能力を磨くことが必要です。

33.Do they know it's Christmas ?

It’s Christmas time, there’s no need to be afraid

(直訳)クリスマスだ。恐れる必要は存在しない。

(意訳)クリスマスのときだ。心配することは何もない。

At Christmas time, we let in light and we banish shade

(直訳)クリスマスの時には、私たちはライトに光を入れて私たちは影を消します。

(意訳)クリスマスには、灯した明かりが影を追い払ってくれる。

And in our world of plenty we can spread a smile of joy

(直訳)そして多くのものがある我々の世界では喜びの微笑みを拡げることができる

(意訳)だから満ち足りたちは

Throw you arms around the world at Christmas time

(直訳)君の手を差し伸べよう。クリスマスの時に

(意訳)クリスマスにこそ広く手を差し伸べよう

But say a prayer, pray for the other ones at Christmas time

(直訳)しかし、祈りを言おう他者のための祈りをクリスマスのときに

(意訳)そしてクリスマスのときにこそ祈りを捧げよう。

It’s hard but when you’re having fun

(直訳)難しいことだが楽しんでいる時に

(意訳)楽しんでいて考えることは難しいけれども

There’s a world out side your window

(直訳)君の窓の外側には(別の)世界がある。

(意訳)窓の外には異なる世界だってある

And it’s a world of dread and fear where the only water flowing is the bitter sting of tears

(直訳)そこは苦く刺々しい涙だけが流れてゆく恐ろしく恐怖の世界

(意訳)そこは、苦悩の涙だけが流れてゆく恐怖の恐ろしい世界

And the Christmas bells that ring there are the clanging chimes of doom

(直訳)そしてクリスマスの鐘がなる。鐘の音は破滅を呼ぶ大きな響き

(意訳)響き渡る鐘の音は破滅を呼んでいる。

Well tonight thank God it’s them instead of you

(直訳)そうだ。今夜神に感謝しなさい。それは君たちの代わりである。

(意訳)だから神に感謝しよう。(そのような境遇にある)彼らに代わって。

And there won’t be snow in Africa. This Christmas time

(直訳)そしてアフリカには決して雪は降らない。このクリスマスの時にも

(意訳)クリスマスにも決して雪が降らないアフリカ

The greatest gift they’ll get this year is life

(直訳)彼らが今年に受け取る最も大きな贈りものは命

(意訳)彼らにとって一番の贈りものは生きてゆけること

Where nothing ever grows no rain nor rivers flow

(直訳)かつて何も育たず雨も降らない所に河が流れる

(意訳)草木が育たず雨も降らないそんなところに河が流れてゆく

Do they know it’s Christmas time at all?

(直訳)彼らは一体クリスマスを知っているのか?

(意訳)そんな彼らは今がクリスマスだと理解しているのだろうか?

Here’s to you, raise a glass for everyone

(直訳)君たち一人ひとりのためにグラスをかかげよう

(意訳)君たちみんなのために乾杯しよう

Here’s to them, underneath that burning sun

(直訳)さあ、彼らのために。灼熱の太陽の下

(意訳)さあ、灼熱の太陽の下で生きている彼らのために

Do they know it’s Christmas time at all?

(直訳)彼らは一体全体クリスマスを知っているのか?

(意訳)彼らは今がクリスマスだと理解しているのだろうか?

Feed the world. Feed the world

(直訳)世界に食料を 食料を贈ろう

(意訳)(そんな)世界に食料を。飢餓から救おう

Feed the world. Let them know it’s Christmas time again

(直訳)世界に食料を。彼らに再びクリスマスを知らしめよう

(意訳)(そんな)彼らに食料を。彼らにまたクリスマスがやって来ることを教えてあげよう。

 

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 1980年代前半には、アフリカの飢餓に手を差し伸べるチャリティーソングの先駆けになった楽曲で、バンドエイドの結成に触発されてUSAフォーアフリカが結成されます。

 さて、この楽曲では「in」と「at」の相違点について論じてみます。どちらも「~に/~で」と和訳されますが広い場所(空間の広がりがある)には「in」狭い点(地点など)を表現する場合には「at」が用いられると教わると思いますが、「ジーニアス英和辞典」では心理的にどう見るかによって「in」と「at」が選択されると記載があります。つまり、話し手の感覚によって前置詞は変わる場合が考えられます。「I live in Tokyo」と言っても「I live at Tokyo」と言っても通じるかも知れません。

 つまり、前置詞の和訳に「~に」とか「~で」といった単一の和訳で記憶してはいけません。前置詞は日本語の助詞とは似て非なるものです。「at」はジーニアス英和辞典では ①地点・場所 ②起点 ③所属 ④存在・従事 ⑤時間・年齢 ⑥順序・回数 ⑦方向・目標 など13項目の記載があります。つまり「~から」「~の」などと和訳される場合があり得ます。英単語には単一の日本語で和訳することができない場合があり、動詞によって意味や使われ方が変わります。英文和訳には日本語の能力を磨くことが必要です。

32.I WISH - (動詞 WISHとHOPEの違い)

Looking back on when I was a little nappy headed boy

(直訳)振り返ってみろよ、僕がちぢれ頭のちびっ子だった頃を

(意訳)思い出してみろよ、自身がちぢれっ毛のちびっ子だった頃を

Then my only worry was for Christmas what would be my toy

(直訳)その時のたった一つの心配事と言えばクリスマスのおもちゃだけだったろう。

(意訳)その時の心配事と言えばクリスマスプレゼントだけだったろう。

Even though we sometimes would not get a thing

(直訳)それでも時々僕らは時々何ももらえないこともあった

(意訳)それでも時々僕らは時々何ももらえないこともあっただろう。

We were happy with the joy the day would bring

(直訳)僕らはその日がもたらす楽しみで幸せだった

(意訳)でも僕らはその日が来るってだけでハッピーだったよな。

Sneaking out the back door to hang out with those hoodlum friends of mine

(直訳)裏のドアからこっそりと抜け出すのは僕の悪い友達たちとの付き合うためだった。

(意訳)裏のドアからこっそりと抜け出して悪友たちとうろついたものさ

Greeted at the back door with boy thought I told you not to go outside

(直訳)裏の扉のところで僕は外へは出ることができないと告げたとことを考えた

(意訳)裏の扉の前で、「外に出たらだめだろう」と芝居をした。

Tryin’ your best to bring the water to your eyes

(直訳)目に涙を浮かべる最も良い方法を試したり

(意訳)目に涙を浮かべてみたり

Thinkin’ it might stop her from wooping your behind

(直訳)彼女に背中を鞭打つのを止めることを考えてみた

(意訳)どうすれば引っぱたかれないか考えたりしたものさ。

I wish those days could come back once more why did those days ever have to go

(直訳)僕は祈る。あんな日々にもう一度戻えることができたなら。そんな日々は過ぎ去ってしまったから。

(意訳)あんな過ぎ去った日々にもう一度戻ってきて欲しいよ。なぜ過ぎ去っていたのだろう。

I wish those days could come back once more why did those days ever have to go

(直訳)僕は祈る。あんな日々にもう一度戻ることができたなら。なぜ過ぎ去ってしまったのか?

(意訳)過ぎ去った日々にもう一度戻って欲しいよ。もう決して戻ってこないんだ。

‘cause I love them so

(直訳)なぜなら僕は大好きな日々だったのに。

(意訳)だって、最高の日々だったのに。

Brother says he’s tellin’  bout you playin’ doctor with that girl

(直訳)兄弟は言うんだ。君があの女の子とお医者さんごっこをしていると言いつけると。

(意訳)兄貴があの娘とお医者さんごっこをしてるって言うんだ。

Just don’t tell I’ll give you anything you want in this whole wide world

(直訳)言わないでよ。君が欲しい世界中のあらゆるものをあげるから。

(意訳)やめてよ。欲しいものは何でもあげるから。

Mama gives you money for Sunday school

(直訳)ママは日曜日の学校の後の授業料をくれる。

(意訳)ママは日曜の授業のために授業料をくれる

You trade yours for candy after church is through

(直訳)君は教会の礼拝が終わった後にキャンディーにしてしまう。

(意訳)(でも)君は礼拝が終わるとそれをキャンディーに変えちまうのさ。

Smorkin’ cigarettes and writing something nasty on the wall “you nasty boy’’

(直訳)煙草を吸ってバカバカしいことを壁に描いているのだろう`’君は馬鹿な男だ`’

(意訳)煙草をふかしながら、壁にしょうもないことを書いているのさ`’馬鹿な奴だ`’

Teacher sends you the principal’s office down the hall

(直訳)先生は君を送る。ホール下の校長室に

(意訳)先生は連れてゆくのさ。ホール下の校長室に

You grow up and learn that kinda thing ain’t right

(直訳)成長して学ぶ。子供じみたことが良くないことは。

(意訳)成長しながら教わるのさ。子供じみたことから卒業することを。

But while you were doing it sure felt otta sight

(直訳)でも、君がそれをしていた間は、そんなことは視野の外に感じていたのさ

(意訳)でも、その頃にそんな事は分からなったのさ。

I wish those days could come back once more why did those days ever have to go

I wish those days could come back once more why did those days ever have to go

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【dictions】

nappy:(黒人の)髪の毛がちぢれた   

wooping:whipping  鞭打つ、厳しく教え込む

    :whoop 大声で叫ぶ

 

「I wish」はスティービー・ワンダーの楽曲で「回想」の邦題が付与されています。

英文法の理解には動詞が重要な役割りを果たします。動詞が持つニュアンスを理解しないと意図が伝わらなかったり、誤解を与えてしまうリスクがあります。動詞の後の文体は英文法を理解する上で重要です。

今回の楽曲で取り上げました動詞「wish」と「hope」の相違点は実現の可能性です。「wish」で伝わるニュアンスは「叶わぬ願い若しくは祈り」で、「hope」は「可能性を望む」ニュアンスです。いずれも接続詞「that」を伴って願いの内容が続きます。

従って、「I wish」に続く文節には叶わない希望が含まれます。ちなみに「You wish」を

直訳すると「君は祈っていなさい/または夢でもみていろ」で「君には無理だ」というニュアンスになります。

文体は【主語 - wish/hope-(that) 】の語順になります。「wish」は低い可能性を「祈る」、「hope」は実現を信じて「望む」ニュアンスです。「wish」に続くthat節は仮定法、「hope」に続くthat節は直説法になります。

「wish」「hope」を取り上げましたが、英文法の理解を深める過程で動詞の役割りは最も重大です。英文和訳の肝は冒頭にあります。まず肯定か否定か、次に動詞とその時制(現在か過去か未来か)を把握することです。英文を和訳する際には会話の冒頭部分を理解することが重要になります。つまり、主語(誰が)動詞(時制)の部分に留意することをお勧めします。

「I wish」の楽曲では戻ることができない過去を話題にするので仮定法の表現が登場します。助動詞「could」が使われる場合は「~できたらよいのに」とする和訳が合います。助動詞「would」が使われる場合は「~であればよいのに」といったニュアンスがマッチします。

31.THE SHOW MUST GO ON.-QYEEN(MUSTの訳し分け2)

Empty spaces, what are we living for?

(直訳)空っぽのスペース。僕らは何のために生きるているのか?

(意訳)空虚な空間。僕らは何を求めて生きているのか?

Abandoned places, I guess we know the score. ON and ON

(直訳)捨てられた場所。僕は僕らの成績を想像する。これからも続く未来を

(意訳)あてのない未来。先のことはわかっているんだ。続いてゆくことが。

Does anybody know what we are looking for?

(直訳)僕らが捜しているものを誰が知っているのだろう

(意訳)僕らが求めるものは誰にも分るまい。

Another hero, another mindless crime.

(直訳)もう一人の英雄、もう一つの心の無い犯罪

(意訳)新たな英雄も新たな心無い犯罪も見方次第だ。

Behind the curtain in the pantomime

(直訳)パントマイムが演じられるカーテンの裏で

(意訳)パントマイムのカーテンに隠れて(演じられるかぎり)

Hold the line

(直訳)立ち位置を抑えろ

(意訳)退路を抑えるんだ。

Does anybody want to take it anymore?

(直訳)だれかがそれをさらに欲しいのか?

(意訳)誰がそれ以上を望むのか?

The show must go on, the show must go on yeah

(直訳)ショーは続けなければいけないのさ。止めるわけにはいかない。

(意訳)ショーは始まったんだ。止める訳にはいかない。

Inside my heart is breaking

(直訳)僕の心は壊れている

(意訳)僕の心が壊れてゆき

My make-up may be flaking

(直訳)僕の化粧は剝げ落ちてゆくかもしれない

(意訳)化粧が剥げていっても

But my smile still stays on

(直訳)でも僕の微笑みはそのまま続く

(意訳)それでも僕は微笑み続けるんだ

Whatever happens, I’ll leave it all to chance

(直訳)何が起こっても僕はチャンスを掴むためにすべてを残す。

(意訳)何が起ころうと僕はすべてのチャンスに賭ける

Another heartache, another failed romance, on and on

(直訳)もう一つの心の傷、もう一つの恋の失敗。続いてゆく

(意訳)傷つき、恋に破れてしまっても、人生は留まることはない。

Does anybody know what we are living for?

(直訳)僕らが何のために生きているのか、誰が知りたいのだろうか?

(意訳)誰が知りたいと思うのだろうか?僕らがどうしてゆくのか。

I guess I’m learning

(直訳)僕は学んでいると推察する

(意訳)僕は学びつつあるのだろう

I must be warmer now

(直訳)僕は今温められるに違いない。

(意訳)僕はまさに追い詰められて

I’ll soon be turning, round the corner now

(直訳)僕は間もなく角を曲がることになる。

(意訳)間もなく(人生の)曲がり角にさしかかろうとしている。

Outside the dawn is breaking,

(直訳)外は夜が明けつつある。

(意訳)もうすぐ夜が明けるようだ。

But inside in the dark I’m aching to be free

(直訳)しかし、夜の中で僕は自由になるために苦しんでいる。

(意訳)でも、僕はまだ闇の中で自由を求めてもがき苦しんでいる

The show must go on, the show must go on yeah

(直訳)ショーは続けなければならない。ショーは続けなければならない。

(意訳)ショーをやめるわけにはゆかない。決してやめてはいけないんだ。

Inside my heart is breaking

(直訳)僕の心は壊れている

(意訳)僕の心は壊れてゆき

My make-up may be flaking

(直訳)僕の化粧は剝げ落ちてゆくかもしれない

(意訳)化粧だって剥げてゆく

But my smile still stay on

(直訳)でも僕の微笑みはそのまま続く

(意訳)それでも僕は微笑み続けるんだ

My soul is painted like the wings of butterflies

(直訳)僕の精神は蝶のように塗られている

(意訳)僕の魂は蝶のように彩られ

Fairy tales of yesterday will grow but never die

(直訳)昨日のおとぎ話は消えることなく成長してゆく

(意訳)過去の出来事はおとぎ話として永遠に語り継がれることになる。

I can fly, my friend

(直訳)僕はまだ飛べるのさ。友よ

(意訳)さあ、飛ぶのだ、友よ

The show must go on. The show must go on

(直訳)ショーをやめるわけにはゆかない。絶対にやめちゃあいけないいんだ。

(意訳)ショーは止められない。絶対に止めてなるものか

I’ll face it with a grin. I’m never give in

(直訳)僕は笑みで表情を作る。僕は決して屈しない。

(意訳)これからも最高の笑顔を作り、決して屈しない。

On with the show

(直訳)そのショーにおいては

(意訳)ショーが続く限り

I’ll top the bill. I’ll overkill.

(直訳)僕はプログラムのクライマックスに掲載され、僕は最終兵器を使う。

(意訳)僕がクライマックスに君臨し、舞台の最後を飾るのだ。

I have to find the will to carry on

(直訳)僕は続ける意思を見出さなければならない

(意訳)僕は存在意義を見出さねばならない。

On with the show. On with the show. The show must go on.

(直訳)そのショーが続く限り。ショーの中で。ショーは続けなければならない

(意訳)ショーの幕は引けない。終わりはない。ショーに幕引きはない。

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 助動詞の和訳は一通りではなく、文脈で判断する必要があります。「must」に限らず助動詞の和訳は単純ではなく、前回の「there must be an angel」では「must be(状態動詞)」の語順なので、和訳は「天使がいるに違いない」となりました。今回紹介したQUEENの「the show must go on」の楽曲では「must (動作動詞)」の語順なので「show」は「続けなければならない」との和訳が適します。「続くに違いない」と和訳するのは誤りです。状態動詞と動作動詞は英和辞典から判別することが可能で、例えば「have」は英和辞典(ジーニアス)では「持っている」と記載され、「stand」は「立っている/位置している」と記載されています。動かすことができない建物などを論じる場合は状態動詞として扱われます。「live」は英和辞典では「住む/住んでいる」と記載されています。状態動詞は原則的に進行形にすることはできません。もし、「be living in」と表現すると(近日中に移転する)とのニュアンスで伝わります。

 英文に触れてゆくうちに知識は定着してゆきますが、動作動詞と状態動詞を判別するために英和辞典は必須です。

 蛇足ながら、この楽曲は1991年発表の「innuendo」(イニュエンドゥ)に収録されました。同年にフレディ・マーキュリーが帰らぬ人となりましたが、この楽曲に限らず彼らの楽曲は和訳が容易ではありません。従って和訳は個人的に意訳を加えました。