Here comes the sun, here comes the sun,
(副詞)(自動詞)(冠詞)(主語)(副詞)(自動詞)(冠詞)(主語)<倒置(強調)>
さあ、日が昇るよ 日が昇るよ 。さあ、日が昇るんだ。
and I say . It’s all right
(接続詞)(主語)(動詞)(代名詞+be動詞)(副詞)(形容詞)
そう言っただろう もう大丈夫。
Little darling. It’s been a long cold lonely winter.
(形容詞)(名詞)(代名詞)(助動詞<has>)(過去分詞)(冠詞)(形容詞)*2 (名詞)
( ねえ君 ) 長く寒くて 孤独な冬だったね。
Little darling. It feels like years since it’s been here.
(形容詞)(名詞)(代名詞)(自動詞)(前置詞)(名詞)(前置詞)(代名詞)(be動詞)
(助動詞<has>)
( ねえ君 ) ここで何年も過ごしたように感じるよ。
Here comes the sun, here comes the sun,
(副詞)(自動詞)(冠詞)(主語)<倒置(強調)>*2
ほら、朝日が昇るよ。さあ 日が昇るよ
And I say . It’s all right
(接続詞)(主語)(動詞)(代名詞+be動詞)(副詞)(形容詞)
だから僕の言ったとおりさ もう大丈夫。
Little darling. The smiles returning to their faces.
(形容詞)(名詞) (冠詞) (名詞)(形容詞)(前置詞)(代名詞)(名詞)
( ねえ君 ) みんなの笑顔が戻ってきたよ。
Little darling. It seems like years since it’s been here.
(形容詞)(名詞)(代名詞)(自動詞)(前置詞)(名詞)(前置詞)(代名詞)(be動詞)
(助動詞<has>)
( ねえ君 ) ここに何年もいたみたいだ。
Here comes the sun, here comes the sun, and I say . It’s all right
(副詞)(自動詞)(冠詞)(主語)(副詞)(自動詞)(冠詞)(主語)<倒置(強調)>
ほら朝日が昇るよ 日が昇るよ そう言ったろう もう大丈夫。
Sun sun sun here it comes. *
お日様が、お日様が、お日様が、さあ、昇って来るんだ
Little darling. I feel that ice is slowly melting.
( ねえ君 ) 氷は少しずつ融けてゆくよ。
Little darling. It seems like years since it’s been clear.
( ねえ君 ) ここで何年も過ごした気分だよ。
Here comes the sun, here comes the sun, and I say . It’s all right
ほら、日が昇るよ 日が昇るよ だからね もう大丈夫。
このサイトでは洋楽を通して英語の文法や語順を紹介します。
言語には歴史や文化の違いに基づく表現方法(文法)の違いが存在します。文法を理解しないと、意図が伝わらないどころか誤解を与えるリスクがあります。異文化圏の人々との意思の疎通を円滑に進めるためには文法の知識が必要です。
最初に取り上げる楽曲は、J.ハリソンが作詞作曲した「ヒア・カムズ・ザ・サン」です。歌詞はシンプルで、中学生程度の英語力でも理解することができるものです。ただ、この楽曲中には英文法を向上させられる材料がたくさんあります。
ここでは、3つのテーマを取り上げます。
テーマ1.副詞「here」と「there」
副詞とは動詞、形容詞、副詞などを修飾する品詞です。
例えば「【速く】走る(人)」(動詞を修飾)「【美しく】広がる(景色)」(動詞を修飾)「【高く】澄んだ(空)」(形容詞を修飾)などと表します。
副詞「here」または「there」は用途が広く使い勝手の良い単語ですが、使い方を理解しないと戸惑います。
Here is/are または、there is /are の英文は中学生の早いうちに学習する単語で日常会話の中でも頻繁に使われますが「ヒア・カムズ・ザ・サン」では歌いだしの「here」 を「ここに(で)」と和訳すると日本語のつじつまが合いません。
「here」は対象が話し手から近く、「there」は対象から離れた位置のあることを示します。細かく言うと「here」は「自分の手が届く範囲」が対象となり、副詞として文の頭に置くことで相手の注意を引くことができます。従って楽曲中でも「さあ/ほら」と和訳しました。
Here I am. と言えば「ただいま」「さあ(目的地に)着いた」 (= I‘m hereの倒置)
Here we are. と言えば複数の人間が「帰ってきた」「さあ/やっと(目的地に)着いた」 (= we are here の倒置)
Here we go. は「(さあ)行くぞ」
Here you are. / Here you go は「(人に何かを手渡す際に)さあ、どうぞ」(=Here it is の倒置.).
Here it is /they are は 「ここにありますよ」「さあ、どうぞ」
一方、「there」は「自分の手が届く範囲の外」が対象となります。
There is/are S の語順で「S(名詞/句)がある」と和訳される英文は中学生のうちに学習しますが、この場合の「there」はモノの存在を示すだけの形式主語です。
There you are (ほら)そこにあります/います。さあ、どうぞ (= There you go./There it is)
テーマ2.動詞「say」「tell」「talk」「speak」
文法を誤ると意思が伝わりません。会話成り立つのは私たちが日本語の文法と語順を知っているからです。
最初に伝えたいことは「英語は動詞が重要である」ということです。動詞の使い方を誤ると、「意思が伝わらない」「意図を誤解される」恐れがあります。今回は、誰でも知っている「言う」行為を表現する英単語に触れてゆきます。これらの動詞は中学生であれば早い段階で学ぶ動詞です。「言う・話す・告げる」などオーソドックスに使われる動詞を4つ取り上げてみます。それぞれのニュアンスを理解してください。
Say(他動詞)「言う」「述べる」内容が単語に続きます。
〈語法〉
多くの場合 S(主語)V(動詞) にthat節/wh節が続いて 「~と言う 」または
「~という趣旨を言う」「 ~と(書いて)ある 」と和訳されます。
受動態にはならず、「 (人から)言われた場合は 「tell」が用いられます。
tell(他動詞)聞き手が存在します。
多くの場合「告げる」または「伝えると和訳され、他にも「知らせる(知る)」とか「教える」と和訳できる場合があって広い意味があります。
多くの例文に接して英文法に慣れましょう。
〈語法または語順〉
S(主語)V(動詞)O(人)O(こと) または
S(主語)V(動詞)O(こと)to(人)の語順になります
(例文) 彼は私に秘密を教えてくれた。
He told me a secret.
He told a secret to me
That節wh節が続く場合は
S(主語)V(動詞)that/wh節 の語順になります。
S(主語)V(動詞)to do(不定詞の名詞用法)の場合は
多くの場合「命じる(ask/requireより強い依頼)」を意味します。
人が主語の場合
(自動詞)として「口外する」「言いつける」などとも訳せます。
talk(自動詞)
会話の相手が存在し、会話がある状態です。「しゃべる」と訳されます。
会話のキャッチボールが存在し得る状況です。
〈語法〉
talk to (人) 対等の人物に「話かける」ニュアンスです。
speak(自動詞)
聞き手の有無は関係なく 「(一方的に)話をする」 行為を指します。
演説する、主張する意味合いも含まれます。
〈語法〉
speak to (人) 目上の人が目下の人に「言い聞かせる」ニュアンスがあります。
映画では「上下関係」が浮き上がります。講和などは「speech」です。
テーマ3.動詞「feel」(他動詞)
*知覚動詞のため一般的に進行形にはできません)
S(主語)V(動詞)O(目的語)の語順(第3文型)で
(人が)(もの・事)に触ってみる (人が)(もの・事)に気づく(sense)
(人が)(もの・事)を知覚する
S(主語)V(動詞)O(目的語)to do の語順(第3文型)で
(人が)~するのに気づく
S(主語)V(動詞)that節/または O(目的語)to doの語順(第3文型)で
(人が)Oを~と思う/~と感じる
(自動詞)の場合
S(主語)V(動詞)C(形容詞)(またはM)の語順(第2文型)で
(人が)~の感じを覚える
S(主語)V(動詞) as if / like
(人が)(あたかも)~であるように感じる
feel は語順とニュアンスに注意しましょう。
終わりに
英文を和訳する能力を積み上げてゆくためには、英文法はもちろん日本語の能力も必要です。
英語の楽曲に親しむ場合、「英和辞典」は必須です。一連の和訳にあたっては「ジーニアス第4版」を参考にしてゆきますが、英文法を一朝一夕に習得することは簡単ではありません。好きな楽曲に出会うことができたら、歌詞を覚えて後から内容の文法を理解してゆくことができると思います。筆者は、中学生のときに「カーペンターズ」「ビートルズ」「サイモン&ガーファンクル」などの洋楽に触れながら英語を学びました。
次回は、カーペンターズの「シング」を紹介します。