歌に教わる英文法

洋楽を通して英文法を理解しましょう

8-2.just the way you are(素顔のままで)partt2(文法編)‐動詞「take」

Don’t go changing to try and please me

You never let me down before

Don’t imagine you’re too familiar

I don’t see you anymore

I would not leave you in times of trouble

We never could have come this far

I took the good times ,I’ll take the bad times

I’ll take you just the way you are

Don’t go trying some new fashion

Don’t change the color of your hair

You always have my unspoken passion

Although I might not seem care

I don’t want clever conversation

I never want to work that hard

I just want someone that I can talk to

I want you just the way you are

I need to know that you will always be

 

The same old someone that I knew

What will it take till you believe in me

The way that I believe in you

 

I said I love you and that forever

And this I promise from the heart

I could not love you any better

I love you just the way you are

 

I don’t want clever conversation

I never want to work that hard

I just someone that I can talk to

I want you just the way you are

 

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【diction】言い回し

go changing:~変わってゆくgo doing の表現は「~しに行く」と訳されます。

to try不定詞の場合は「~しようとする」と和訳されます。成功していません。

一方、trying と表現された場合は、「(試しに)やってみた」と和訳され

ます。つまり、成功したことを示します。

please me:(他動詞)「私を楽しませる」と訳されます。

「自動詞」「他動詞」の区別が重要です。

let : (他動詞) SVO do(動詞の原形)の語順で (人が)(人に)~させてあげる  または

            ~することを許す(allow) と和訳できます。

Would not :形は過去形ですが「(たぶん)~しない、するつもりはない」と和訳されます。

 推量を示す(~だろう、~するつもり)と訳される助動詞には推量の強さによって

推量を意味する助動詞(以下、右にゆくほど推量が強まります

could <might<may<can<should<ought to<would<will<must

 また、canよりcould  will より would の方が丁寧な表現です。

could have come:仮定法です。実際にはなかったことを意味します。

took the good times:良いとき(楽しいとき)を過ごすと訳されます。

go trying:変わろうとする

might:一般的には推量を示す場合が多く 「~かも知れない」と和訳されます。

want:欲求を示しますが、SVO to do/doing の語順です。

    Want towannaと表現されることが多いです。

   〈注意〉that節/wh節は採用できません。

could:過去形ですが、推量を示す表現です。和訳はpart1に示しました。

 

英文法一つだけ学びましょう(ワンポイントgrammer) 

第8回動詞 「take」と「句動詞」

英文法を理解するためには動詞(特に語順)を理解することを勧めます。

「say」「tell」「talk」「speak」「let」「make」「wish」「hope」をはじめ、頻繁の高い動詞をいくつか取り上げましたが、今回は「take」を取り上げます。英和辞典「ジーニアス」では4ページ以上を割いており、活用範囲が広い単語なのです。「take」を「取る」だけの理解ではも勿体ないです。基本的だけで4点の意味を持ちますが、さらに広い意味を持っています。以下に基本的な4点を記します。(「ジーニアス」の転記です)

  • 持ってゆく、または連れてゆく、導く(lead/carry)

SVO1O2 の語順で

主語となる〈人間がO1の所へO2(もの)を持ってゆく〉

SVO2 to O1 の語順で

主語となる〈人(物)がO2O1に連れてゆく(持ってゆく)〉

SVO+M(修飾語句)の語順で(乗り物が)O(人)を連れてゆく〉

              〈(道、方法が)O(人)を導く〉

語順は [ give ] が参考になりますが、SVO1O2の語順は不可です。

  • ~をする

(例)take a walk / take a bath /take an oath / take a nap /

take a vacation / take a bite

have でも可。(行動が継続する場合)(例)have a break

  • ~をとる(取る/撮る/執る/採る/摂る)

SVO+M〈人が(人・もの)を手に取る/掴む/握る/抱く〉

類語:clutch/grab/grasp/seize/snatch

(例)He took a glass from the shelf.

      She took her son in her arms.

〈軍隊などが(場所)を占領する(力ずくで)〉

SVO 〈人が(人・もの)を(~から)選ぶ〉

    〈人が(もの)を受け取る/もらう〉

  • 必要とする

SV(O1)O2 to do (進行形不可)費用がかかる場合は「cost」

〈もの・事は(O1が)~するのにO2(時間・労力・知力)がかかる。〉

(例)The novel took him two years to write

SVO 〈人が(場所・位置)を占有する〉

  • 引き受ける

SVO 〈人が(仕事・科目など)を引き受ける〉〈(責任)を負う〉

  • その他

SVO+(M)  O(事・もの・人)を(一定の方法で)受け止める。

     (人)が(機会など)を利用する。/取り上げる。

        (人)が(手段など)を講じる。/採る。/用いる。

        (人)が(薬)を飲む。/服用する。

        (人)が~を書き留める。/記録する。

                (人)が(もの)を買う/借りる/盗む

        (人)が(感情)を抱く/持つ

   SV it that節 ~だと思う as OでOとみなす

   take away (from/off) ≒steal

   be taken ≒kill 肉親に用いる

以上の通り「take」にはこれほどに広い意味を網羅しています。これほど意味が広いと使い方は単純ではありません。紹介した「素顔のままで」での「take」の和訳には日本語のセンスも動員する必要があるでしょう。

最後になりますが、これから英語の語学力を伸ばそうとされる皆さんには「take」に限らず、ある単語を別の単語に置き換える「リフレイズ」の能力を学習することを提案します。「take」には上記の通り、広い意味を網羅しますので、単語の類義語や同義語、反意語、さらに単語の音節に注意を払い、音節から語幹、語尾の表現を学ぶことで新たに接する単語の意味を推測する能力が養われます。