歌に教わる英文法

洋楽を通して英文法を理解しましょう

14-2.Stand by me.(ベン・E・キング)_part2(文法編)‐推量の助動詞の使い方

When the night has come and land is dark

And the moon is the only light we’ll see

No, I won’t be afraid, oh I won’t be afraid

Just as long as you stand, stand by me

So darling, darling, stand by me, oh stand by me

Oh, stand, stand by me stand by me

If the sky that we look upon should tumble and fall

Or the mountain should crumble to the sea

I won’t cry, I won’t cry, no, I won’t shed a tear

Just as long as you stand, stand by me

And darling, darling, stand by me, oh stand by me

Oh, stand now, stand by me stand by me

darling, darling, stand by me, oh stand by me

Oh, stand now, stand by me stand by me

Whenever you’re in trouble won’t you stand by me, oh stand by me

 

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【dictions】

won’t:will not の短縮形ですが:

  強い意志を伴っています。助動詞には、話し手の意志が含まれますので

  個別の意味を辞書で調べてみましょう。

Just as long as:~である限り

by me:僕の傍に(nearより近いニュアンスです)

 by は前後左右のすぐ近く

 

so:だから。接続詞と理解されます。

「とても」和訳される副詞との相違に注意しましょう。

tumble:(自動詞)転落する、崩壊する

should:「might」よりも高い可能性を表します。

推量を意味する助動詞(以下、右にゆくほど推量が強まります

could <might<may<can<should<ought to<would<will<must

crumble:(他動詞)~を粉々にする

   :(自動詞)粉々になる、砕け散る

 

 

 

 

 

英文法一つだけ学びましょう(ワンポイントgrammer) 

第14回.推量の助動詞「should」

「~かも知れない」と和訳することができる助動詞は一つではありません。助動詞には話し手の意思または意図が含まれ、和訳は固定できません。「should」の場合、辞書では「1.義務(~すべき/~した方が良い)」「2.可能性・推量(多分~だ/~のはずだ)might より高い可能性」「3.直説法の過去(~かもしれなかった)」「4.(ifと共に)仮定法の過去~(であった)なら」「5.要求・提案・必要(~であるように)」などとあります。ただ他にも「could」に「~かも知れない(多分違う)」の含みがあります。「might」にも「かも知れない」の意味があり、推量の可能性が高まる「will」では意思が高い「~するつもり」という和訳が釣り合います。楽曲の中では「won’t」と否定語なので強い意思が伝わる和訳にしました。助動詞では一つの和訳にはこだわってはいけません。例えば、「may」は日常会話で使われる頻度は低くむしろ畏まった印象を与えるようです。映画の一場面で「you may come」(入ってよろしい)「may I help you(can I help you)?」(何かお探しですか?)と和訳され、また、初めて会った人に「may I have your name?」と這えば「お名前をいただけますか?」といった丁寧な表現として伝わるはずです。日本語をそのまま英訳した「who are you?」は尋問口調で伝わるのでお勧めできません。筆者が社会人になった際、海外からの着信には「who is calling?(どなたですか?)」と応答していました。英会話で「~かも知れない」と表現したいなら「could」または「might」が一般的です。日本語で考えると理解しやすいと思いますが、「かも知れない」の表現の強さが増してゆくと「~に違いない」となります。「tomorrow」の回で「must」と状態動詞が結びついて「~に違いない」と和訳されることに言及しましたが、冒頭で触れた通り助動詞とは話し手の意思を伝える意図があるので、画一的な表現はありません。楽曲や映画の中など助動詞は多くの局面で登場します。