歌に教わる英文法

洋楽を通して英文法を理解しましょう

26.I will always love you - Whitney Huston 助動詞「will」の使い方

If I should stay, I would only be in your way

(直訳)もしも私が留まるべきなら、私は君の道にいるだろう。

(意訳)ここにいても、僕は君の負担にしかならない。

So I’ll go but I know

(直訳)だから私は行くけれども、私は分かっている。

(意訳)だから僕は去るけれども分かってはいるんだ。

I’ll think of you every step of the way

(直訳)私は道の歩みと共に君のことをきっと考える。

(意訳)僕はきっと君を忘れることはないよ。

And I will always love you. I will always love you.

(直訳)そして私はいつも君を愛しています。私はあなたを愛しています。

(意訳)だからこそ僕は君を愛しているんだ。僕はきっと君を忘れない。

You my darling you. mhhh

(直訳)君、愛する君よ。ああ

(意訳)君。最愛の君。ああ

Bitter sweet memories, that is all I’m taking with me.

(直訳)苦くて甘い記憶たち。それは私と共に連れてゆくすべて。

(意訳)ほろ苦くて甘い記憶。僕はそれだけを手に生きてゆく。

So goodbye, please don’t cry.

(直訳)だからさようなら。どうぞ泣かないで。

We both know I’m not what you, you need.

(直訳)私たちは両方わかっている。私はあなたが必要なものではないことが。

(意訳)僕らは互いに分かっているんだ。僕が君に必要ではないことは。

And I will always love you. I will always love you.

(直訳)そして、私はいつも君を愛してゆく。私はいつもきっと君を愛してゆく。

(意訳)それでも、僕は君を絶対に愛していく。きっと愛していくんだ。

I hope life treats you kind

(直訳)私は人生が君を優しく扱うことを希望する。

(意訳)これからの人生が幸あるものでありますように。

And I hope you have all you dreamed of.

(直訳)そして私は君の夢に見るすべてを手にすることを希望する。

(意訳)そして、君の夢がすべて叶いますように。

And I wish to you joy and happiness.

(直訳)そして私は君が喜びと幸福に包まれることを祈る。

(意訳)そして幸ある未来が訪れますように

But above all this, I wish you love.

(直訳)しかし、すべてのこれを超えて、私はあなたを愛しています。

(意訳)でもそれ以上に僕は君を愛していたいんだ。

And I will always love you. I will always love you.

(直訳)そして、私はいつもあなたを愛してゆきます。いつもあなたを愛しています。

(意訳)だから僕は君を愛し続ける。ずっと君を愛してゆくんだ。

I will always love you. I will always love you.

(直訳)そして、私はいつもあなたを愛してゆきます。いつもあなたを愛しています。

(意訳)僕は君を愛している。ずっと君を愛してゆくんだ。

I will always love you. I will always love you.

You, darling I’ll always, I’ll always love you.

(直訳)君が最愛の人。私はいつも。私はいつもあなたを愛してゆきます。

(意訳)君が大好きだ。これからもずっと。僕は君を愛し続けてゆくよ。

 

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 映画「ボディーガード」でホイットニー・ヒューストンが歌った主題歌

「I always love you」を取り上げました。この楽曲は、助動詞「will」を理解するための良い教材になると考えます。今回の楽曲では「will」の和訳をことさらに強めて和訳しました。「will」は「~するつもり」と教わると思いますが、「I will~」と言うと「(きっと)~する」の強い意思が含まれ、アメリカの結婚式での宣誓では、新郎と新婦のいずれも神父(または牧師)の問いかけに「I will(必ず(愛します)」と応えます。「will」には「必ず~します」のニュアンスがあります。

 「You will」となると、(1)相手の意思・意向・決断(2)推量・予測を示す文章になりますが、「will you~」となると「~してくれよな」といったニュアンスで伝わるので注意が必要です。「~していただけますか?」と伝えたい場合は「would you~」

とすれば丁寧な表現になります。

 また、「will」は「be going to」書き換えられると教わりますが、一般的に「will」は書き言葉で用いられ、「be going to」は話し言葉で用いられることが多いと思います。また、「will」は確定した未来の予定、またはその場の話し手の決断と理解すればよく、「be going to」は話し手の「心づもり」と理解すればよいでしょう。

今後、別の楽曲でも触れてゆきますが、助動詞の和訳は単純ではなく、会話でも頻繁に使われる「can」や「could」は「~できる」「~できた」と和訳されることは稀です。助動詞に単純な和訳を採用することはできません。面倒くさいと思われるのは英文法の宿命かも知れませんが、映画の登場人物の台詞や楽曲での言い回しは英文法の教材になり得ます。どの助動詞にどのような日本語が当てはまるか経験を深めることで、日本語の理解も同時に深まります。