歌に教わる英文法

洋楽を通して英文法を理解しましょう

28.change the world-ELIC CRAPTON(助動詞would/could)2

If I can reach the stars, pull one down for you,

(直訳)もしも星に手が届くなら、一つを君のために引き下ろしてあげよう。

(意訳)もしも星に手が届くのなら、一つ君にあげよう

Shine it on my heart, so you can see the truth

(直訳)それで私の心を照らしてください。そうしたら、君は真実を目にすることができる。

(意訳)その星で僕の心の中を照らしておくれ、それで君は真実を知ることができるよ

That this love I have inside, is everything it seems

(直訳)私が内に持っているこの愛、それがすべてのように思える。

(意訳)僕の中は君への愛でいっぱいなんだ。

But for now I find, it’s only in my dream

(直訳)でも今、私は見つける。それはただの私の夢の中にしかないものであると。

(意訳)でも今ではね、それはただの夢だとわかったんだ。

And I can change the world, I will be the sunlight in your universe

(直訳)そして私は世界を変えられる。私は君の宇宙の太陽の輝きになってみせる。

(意訳)だから僕は世界を変えられる。僕は君の宇宙の光になれるよ。

You would think my love was really something good,

(直訳)君は僕の愛が本当に良いものと思ってくれるはずなんだ。

(意訳)君は僕の愛が本当に素晴らしいと思ってくれるはずさ。

Baby if I could change the world

(直訳)君よ、もしも僕に世界を変える力があったら。

(意訳)ねえ、僕に世界を変えることができたらいいのに。

If I could be king, even for a day, I’d take you as my queen, I’d have it no other day.

(直訳)もしも一日だけ王様になれるなら、僕は君を女王様にします。僕にはほかの日がなくても

(意訳)もしも例えたった1日でも王様になれたら、君を女王様にしたいな。それしか考えられない。

And our love would rule, this kingdom we had made,

(直訳)そして、僕らの愛が世界を統制するつもりです。これは僕らが創った王国です。

(意訳)そして、僕らの-愛は世界中に拡がるのさ。

till then I’d be a fool, wishing for the day

(直訳)それまで、僕がおろかだと思われていても、その日を望みながら

(意訳)そうなるまでは僕が愚か者だと言われても、そんな日を待ち続けているよ。

And I can change the world, I will be the sunlight in your universe

(直訳)そして、僕は世界を変えることができる。僕は君の宇宙の光になる。

(意訳)僕は世界を変えることができる。君の中の光になるんだ。

You would think my love was really something good,

Baby if I could change the world

Baby if I could change the world

 

I could change the world, I would be the sunlight in your universe

You would think that my love was really something good

Baby if I could change the world

Baby if I could change the world

 

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【dictions】

 

早世した自身の子供を偲んでエリック・クラプトンが創ったといわれる楽曲です。サイモン&ガーファンクルの「if I could」(「コンドルは飛んで行く」)の中でも取り上げましたが、この楽曲でも助動詞「could/would」が用いられています。

前回、「could」には4つの意味を挙げました。「1.(仮定表現の)~であれば」「2.(強い意思を示す)~するつもり」「3.(可能性の低い推量を示す)~かも知れない」「4.(canよりも丁寧な依頼の意思を示す)~していただけますか?」和訳にあたっては文脈の中で判断します。推量を表現することができる助動詞は、「could」が低い可能性を示す「~かも知れない」、最も一般的な「might」(「could」よりも可能性が高まる)、さらに可能性が高まると「can」<「would」<「will」<「must」と採用される単語が変化します。つまり、推量(かも知れない)の可能性が高まると確信(~だろう)や意思(~する)に、さらに高まると断定(~に違いない)に変わります。

また、「~することができた」と表現する場合に「could」を使うと「何度も~することができた」のニュアンスで相手に伝わります。達成が初めてまたは一度だけの場合は「be able to(do)」で表現しなければなりません。助動詞に限らず正確な英文法を理解していないと、意図が伝わらず誤解される恐れすらあります。